老舗正規ポルシェ販売店の自己破産
大阪の「昌和自動車株式会社」は、8月27日に大阪地裁より破産手続き開始決定を受けた。
大阪と兵庫でポルシェ販売店4店舗を展開していた元・自動車販売業者。
昌和自動車株式会社は、1959年(昭和34年)7月に設立した自動車販売業者。ポルシェの正規販売店として、300万円台の中古車から2000万円クラスの911モデルまで、幅広い価格帯のポルシェの販売および修理整備を行っていた。日本で最も古いポルシェディーラーとして自動車販売界では有名で、兵庫県と大阪府内に4拠点を展開。
長い業歴の中で築き上げた富裕層を中心としたリピーターや顧客も多く、新規顧客獲得も展示会や新聞広告戦略などで積極的に行っていた。2018年12月期には年売上高約130億5800万円を計上。
しかし、2019年に入って輸送トラブル、幹部社員の横領などずさんな内部管理体制が明るみに出て、収益が悪化、販売計画も大幅な見直しを迫られた。さらに架空在庫や売り上げの過大計上などによる粉飾決算により信用が墜ち、50億を超える金融債務を抱え金融機関との溝は埋まらないまま今回の措置となった。
負債は約40億円。ポルシェ販売事業は別会社に譲渡済み。
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