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借金の取り立てに困ったら

婚礼用貸衣装会社が特別清算へ

新型コロナウィルス関連

大阪の「株式会社扇屋」は、1月21日に大阪地裁へ特別清算を申請し、2月19日に同地裁より特別清算開始命令を受けた。
元・婚礼用貸衣装サービス業者の新型コロナウイルス関連破産例。

株式会社扇屋は、1940年(昭和15年)6月にウエディングドレスや着物、婚礼用紳士服、親族向け礼服などの貸衣装サービスを手掛ける婚礼用貸衣装サービス業者として創業。その後1955年(昭和30年)1月に法人として改組した。

大阪のほか、東京・銀座、福岡・博多の「プルミエ」をキーステーションとし、関東より西へ所在する有名ホテルなどの結婚式場に併設衣装室を展開し、業績を伸ばした。のちに海外の結婚式場とも提携し、ハワイやグアムなどにも拠点を展開。

ピークの2007年3月期には年収入高約53億5100万円を計上。その後、結婚式場運営業者との取引も拡大し、自社で結婚式場の運営までを行うまでに成長。

しかし、結婚式の簡素化や競合店による受注減少などを理由に、年収入高は2019年3月には約22億まで落ち込んだ。

さらに新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、結婚式業界全体が苦戦を強いられ、借入金の返済調整が難航。所有不動産を売却する方向に舵を切り、2020年9月~12月に手持ちの不動産売却した。2020年12月16日に株主総会の決議により解散した。

負債は保証債務を含めて約21億円。新型コロナウイルス関連倒産が後を絶ちません。

【注意】当サイトに掲載している弁護士・司法書士はヤミ金融問題に対応しているとは限りません。

ヤミ金融被害の相談は、エストリーガルオフィスなど対応している専門家へ相談することをおすすめします。

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