建築素材などの卸会社が特別清算を申請へ
大阪、「平野町(株)」は、9月15日に大阪地裁へ特別清算を申請した。
平野町(株)(旧商号:小池イマテクス(株))は、1950年(昭和25年)7月に設立。建築材である化粧フィルムを扱う商社であり、他にも合成樹脂を使用した加工紙類や樹脂フィルム類を使用した建装材などを手掛ける一方で、扇風機などの家電製品の卸売りも行っていた。
70年以上の業歴を有する老舗として、大手の建材商社やメーカーなどを主体に営業基盤を確立し、97年9月期には年売上高約215億4400万円を計上していた。
しかし、2007年6月施行の『改正建築基準法』の影響を受け、建材・建装材などの需要が落ち込んだ煽りを受けて、売り上げは減少傾向へ。さらにリーマンショック、新型コロナウイルス感染拡大など、様々な影響を受けて、2021年3月期の年売上高は、約79億7500万円にまで落ち込んだ。
さらに、2022年7月に不適切会計が発覚し、多額の特別損失を計上することとなり、約41饋4700万円という債務超過へ転落した。抜本的なグループ再編を目標に事業を分割したり、商号を変更するなどしていたが、2022年9月8日の株主総会の決議により、解散に至った。
負債額は申請時点で約36饋円。
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