創業299年の銑鉄鋳物製造会社が民事再生
大阪の「株式会社吉年」は、7月14日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、7月26日に同地裁より再生手続き開始決定を受けた。
株式会社吉年は、1718年(享保3年)に鍋・釜・農業用具の製造を目的として創業。
1944年(昭和19年)1月に吉年可鍛鋳鉄(株)の商号で法人改組した業歴299年の鋼管継手メーカー。
建築金具、電車部品、碍子金具、自動車部品、機械部品、鉄道部品などの製造を手掛け、他にも大型のパワーショベルなどの建設機械パーツなど幅広く手掛けてきた。本社工場だけではなくマレーシアにも現地法人を設立し、大量受注に対応できる生産体制へ。自動車メーカーへの販路も開き、ピーク時には年売上高約94億800万円を計上。
しかし、得意先の生産体制が海外に移行するなどして売上が減少し始め、2016年11月には年売上高は約39億円とピーク時の半額以下へ落ち込み欠損計上となっていた。様々な資金繰り対策を行っていたが、最終的に資金調達力が限界に達し、今回の措置となった。p>
負債総額は約63憶6500万円。
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