感染拡大防止に関わる設備負担が膨らみ、赤字決算に。民事再生法を申請へ
千葉で、診療からリハビリ、老人保健施設など、医療経営を展開してきた「医療法人社団心和会」は、4月4日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。
1947年(昭和22年)創業。
54年(昭和29年)7月に医療法人荒井病院として法人改組。
67年(昭和42年)3月に医療法人社団心和会に改組。
・八千代病院(422床、精神科、内科など総合)
・新八千代病院(295床、内科、リハビリテーション科など総合)
・成田リハビリテーション病院の運営(100床)
・シンワメディカルリゾート(リハビリ、フィットネス、スパ療養など)
・荒井記念ホーム(老人保健施設)
・大和田訪問看護ステーション(老人保健施設)など、多数の医療施設を開設運営をしており、2022年3月期には年収入高約97億5900万円を計上していた。
しかし、2020年8月、八千代病院にて入院患者および職員に、新型コロナウイルスのクラスターが発生。感染拡大防止に関わる設備負担が一気に膨らみ、元々の借入金の負担に加え、赤字決算を強いられていた。
さらに追い打ちをかけるように、前理事長のもとで不動産取引のトラブルや資金流出なども発覚。取引先への信用不安が拡大していった。
2022年頃から資金繰りがいよいよひっ迫、金融機関からの支援も限界となり、法的手続きによる再建を目指すこととなった。
負債額は債権者約275名に対し約132億円。
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