国内トップクラスのアパレルメーカーが民事再生へ
新型コロナウィルス関連ニュース(その3)
東京の「株式会社レナウン」は、5月15日に東京地裁より民事再生手続き開始決定を受け、同日管理命令を受けた。これまで新型コロナウイルス関連での倒産は中小企業に多く見受けられたが、東証1部上場の国内トップクラスのアパレルメーカーの破産ニュースは、大手企業の心象を揺らすことになるだろう。
旧レナウンは1902年(明治35年)2月創業、47年(昭和22年)9月に法人改組。つい口ずさんでしまうCMソングがヒットし国内に知らないものはいない国内屈指のアパレルメーカーへと発展した。1990年12月期には年売上高約2317億6500万円を計上していた。その後売上低迷期を経て「株式会社レナウン」と「株式会社ダーバン」が事業収益拡大を目指して統合されたが2004年1月期の年売上高は約591億5500万円にまで減少。
様々な再建に取り組んできたものの、同業他社との競合や消費の冷え込み、さらには親会社の売掛金の未回収などが要因となり限界を迎えた。さらには2020年に猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の感染拡大を懸念から百貨店の営業自粛や外出自粛の動きが広がり、上場企業の中では初めての新型コロナウイルス関連倒産となった。
負債は約138億7900万円。
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